安心と快適を60年以上守り続ける:ALCコンクリート「ヘーベル」
1923年、北欧で開発されたひとつのコンクリート。それは、高温高圧の窯で造られることで、軽量、高強度、高耐久性などの複合性能を備え、ALC(軽量気泡コンクリート)と呼ばれました。1935年にはドイツのヘーベルガスペトン社が、このALSの工業生産を開始。そして「ヘーベル」と名付けられました。旭化成は、1966年に日本で初めて「ヘーベル」を導入し、日本の風土や環境に合わせて改良を重ねて、独自のパネル構造を実現。ロングライフ住宅「ヘーベルハウス」を誕生させました。ヘーベルメゾンもロングライフ賃貸として、「ヘーベル」を採用。ヘーベルハウスと同様の安全性能を実現しています。
地震エネルギーを効率よく吸収する制震フレーム:「ハイパワードクロス」
“進化したすじかい”といわれる制震フレーム「ハイパワードクロス」。斜材と横材の組み合わせによって座屈を抑えながら、中央連結部にある「制震デバイス」に地震力を伝え、エネルギーを効率よく吸収します。
◆制震フレームの仕組み◆
制震フレームの場合、変形が小さい
①圧縮版と引張側が協調して効率がよい
②制震デバイスがエネルギーを吸収、高耐力を発揮
従来のブレース構造の場合大きく変化する
①圧縮側の1本はたわんで動かなくなる
②長くて細いブレースは徐々に伸びてしまう
強さと設計自由度を両立するハイパワード制震ALC構造
エネルギー吸収力に優れた制震フレームを採用し、工業化住宅としては初めて「制震構造」を標準仕様化した画期的な躯体システム。少ないフレーム数での強度確保が可能なため、地震対策だけでなく、空間のプランニング自由度も向上します。
◆主に3.4階建てに採用される強靭な立体格子構造◆
主に3・4階建てに採用される立体格子構造「重鉄・ラーメン構造」は、個々のフレームが力を分担して全体を支え合うため、地震エネルギーが適切に吸収され、大地震や繰り返しの余震にも、粘り強く耐え抜きます。建物の接合部分は、極限までシンプルに、がっちりと接合するシステムを採用しています。「強さ」「制度」「品質」すべてを卓越したレベルで達成し、抜群の耐震性を発揮します。
◆強靭な鉄筋コンクリートと「連続布基礎」◆
建物の基礎は、逆T字型の断面形状をした鉄筋コンクリートを連続させ一体化する工法で作られています。これにより、地盤の一部に力が集中することなく、家が傾く原因となる不同沈下を防ぎます。また、基礎に使用する「鉄筋コンクリート」の耐久設計基準強度は、24N / mm2(244.73lg / cm2)。これは、「大規模補修を必要としないことが予定できる期間がおおよそ65年(※)」とされる強度です。
※JASS 5(日本建築学会が定める「鉄筋コンクリート工事標準仕様書」)による。
※敷地条件や設備配管との関係で一部L型基礎になる場合があります。
火事に強い。優れた耐火性能。
優れた耐火性能を持つALCコンクリート【ヘーベル】は、表面を加熱後30分で842℃、60分で945℃に上昇させ続ける耐火試験をクリア。国土交通大臣認定の耐火構造部材です。外壁・床・屋根(勾配面を除く)に採用し、細部まで徹底した防火対策を施すことで、階下や外部からの火を寄せつけにくく、延焼を防ぐ建物を実現しました。
近隣からの延焼を防ぐ対策
内部からの火事の拡大を防ぐ対策
万一隣家が火事になった際も、延焼を防ぐ対策を施してます。被害を受けやすい軒天やシャッター・開口部も、それぞれ防火認定等を取得している部材で構成されているため、延焼を未然に防ぎ、家事をくい止めます。建物が密集する都市型の防火地域でも建築可能な耐火構造に対応できます。さらに、内部から失火した場合も、内装下地に採用している天然性の石膏ボードが隣室への燃え移りを抑止。さらに床の「ヘーベル」が燃え抜けを防ぐため、火災の拡大を防ぎます。
外・内の防音。高い遮音性の実現。
ヘーベルハウスの外周部に使用している[ヘーベル]は外壁の厚み(75mm)により、音を反射する遮音効果が高く、透過する音を小さくすることで、電車の騒音を図書館並みの静けさにする効果を発揮。その性能は年月を経ても劣化しないため、高い遮音性能が長く保たれます。